ラズベリープロジェクト[Raspberry/SPO Project]
プロジェクトの概要
本プロジェクトでは、Cardanoに最適化され、地球環境に配慮した とてもエコなハードウェアを開発します。
私たちが開発するハードウェアは以下の目標を掲げています。
- スマートホンより小さい面積
- 1ヶ月間に発生する電気料金が500円以内
- 無駄な機能を徹底的に無くした省コスト構成
- 1度でもブロック生成に成功すれば、初期投資を回収できる価格感
このハードウェアにより、ステークプールオペレーター(以下SPO)になる為の、金銭的な敷居の高さ、SPOを続ける為のランニングコスト等の課題を解決し、Cardanoの持続可能性をハードウェア方面からのアプローチで補強できればと思っています。
また、より多くのSPOが誕生することで、より多くの方々がCardanoに興味を持ち、より多くのCardanoプロダクトが生まれることで、Cardanoの将来性を補強したいと思っています。
活動理念
私たちのチームは、日本で開催されたブロックチェーンEXPOのCardanoブース出展メンバーとして出会いました。その中で世界的に有名なシングルボードコンピューターRaspberryPiでSPOをするには、スペック的にかなりギリギリであることを知りました。
Raspberry Piは一般的なPCや、サーバーマシンに比べると遥かに安価に購入できる為、これを用いてSPOを行えれば、より多くの課題が解決できます。
具体的な課題としてまず挙げられるのはイニシャルコスト、ランニングコストです。
SPOの方々の中にはCardano用のノードマシンに、レンタルサーバー(以下VPS)を活用されている方も多いです。しかしCardanoを安定して動作させるためには、月額数万円はかかるプランを契約する必要があります。中にはVPSの維持費を賄うだけの報酬が得られず、SPOをリタイアする決断をされた方もいらっしゃいます。
またノードマシンの購入費、VPSの維持費を捻出することが難しい経済状況にある、アフリカなどの発展途上国では、そもそもSPOになる機会が限られます。
このようにSPOに対する多額のコスト負担は、Cardanoの持続可能性・分散性にとって大きな課題であると、私たちは認識しています。
私たちはこの課題を、Cardanoに最適化された、安価で低消費電力なハードウェアを開発・製造することで解決できればと思っています。
開発のロードマップ
2022年1月現在
既成シングルボードコンピューターにおけるCardanoの評価
Cardanoへ最適化する為の仕様検討
2022年7月目標
試作ハードウェアの設計・動作検証
2023年1月目標
最適化したハードウェアの設計・動作検証
2023年後半目標
量産化
ハードウェアのイメージ
表面
裏面
Cardano Catalyst提案ページ
カルダノcatalyst 提案ページ(ページでアドレス等の登録が必要です)
ステークプールハードウェア(VPSスペック)要件(推奨構成)
- 3つのサーバー: ブロックプロデューサーノード用1台、 リレーノード用2台
- エアギャップオフラインマシン1台 (コールド環境)(2Core-CPU/物理メモリ16GB以上/仮想メモリ8GB以上)
- オペレーティング・システム: 64-bit Linux (i.e. Ubuntu 20.04 LTS)
- プロセッサー: 4 core以上の CPU
- メモリー: 16GB RAM
- ストレージ: 256GB+ SSD
- インターネット: 100 Mbps以上のブロードバンド回線
- データプラン: 無制限
- 電力: 無停電電源装置(UPS)による電源管理
- ADA残高: ステークプールに対する保証金をご自身で定める分
■作業を通してのメモ
・現在のボードのCPUは、結構、発熱する模様。ファンレス動作が厳しい。
(ファンも原価高の要因なので、せめてヒートシンクのみで冷却可能が理想)
(その他も検証結果が出ておりますが、伝えれるところだけピックアップしております)