CARDANOのロードマップ
CARDANOとは
Cardano(カルダノ)は革新的なプルーフオブステークブロックチェーンネットワークであり、マルチアセット台帳および検証可能なスマートコントラクトを備えた分散化アプリケーションを開発するためのプラットフォームとして開発されています。保証性に優れた形式手法を用いて構築されたCardanoは、実用性のあるアプリケーションに必要とされるスケーラビリティ、相互運用性、サステナビリティを実現することを目指しています。Cardanoは、未来の経済を支える大規模かつミッションクリティカルなDAppsに最適なプラットフォームとして設計されています。
CARDANOロードマップとは
CardanoロードマップはCardano開発の概要を示すものです。Cardanoの開発は、Byron(バイロン)、Shelley(シェリー)、Goguen(ゴーグエン)、Basho(バショウ)、Voltaire(ボルテール)の5期に分かれています。各開発期は特定の機能性に基づいて設定されており、この機能性は複数回のコードリリースによって配信されます。
Cardanoの各開発期は順を追って配信されますが、開発作業は並行して行われています。研究、プロトタイピング、開発が、異なる開発ラインで同時に進行しているケースが多々あります。
数年間におよぶ各開発期における取組みの詳細は、それぞれの専用ページで紹介されています。ここには、対象となる開発期の目的の概要とともに、主要な機能コンポーネント、関連する学術研究のリンク、進捗状況の更新情報、また、リアルタイムのコードコミットが掲載されています。
方法論
学術研究
Cardanoは他の多くのブロックチェーンとは異なり、ビットコインをはじめとする他の暗号通貨システムが開発した技術的基盤に依存していません。その代わりに、IOHKは世界トップレベルの研究者と基礎研究を行い、そのほとんどが最高レベルの国際カンファレンスにおける発表で学術的に査読を受けています。主要コンポーネントや機能性に関する作業は、このような研究により何が可能でどの方法が最適かを見定めることから始まります。
プロトタイピング
研究チームと連携しながら、技術プロとタイピングチームが研究で説明されている通りの機能性とアプローチを具現化する実験を行います。この目的は、論理的な可能性を実際に可能にすることです。またこの間、現実世界での実装から技術的および機能的課題について学びながら、実際の製品を構築する技術仕様の作成を可能にしていきます。
技術仕様
プロトタイピングと連携しながら、研究およびプロトタイピングの結果を基に、想定される機能性と動作を設定する技術仕様が作成、公開されます。こうした仕様により、最終的に実装するコードが確実に研究の目指すビジョンを反映し、必要な機能性が組み込まれ、技術的に適したものになります。
形式手法による開発
IOHKのエンジニアは開発を行う際、ソフトウェアが想定した通りに正確に作動するかテストするために、厳密な数学的手法である形式手法を駆使しています。通常、航空産業用ソフトウェア、宇宙飛行用システム、大規模なバンキングソフトウェアといったハイリスクのアプリにのみ使用されるのと同レベルの厳密さを、IOHKはブロックチェーン業界で初めて、Cardano開発に適用しています。
関数型プログラミング
IOHKではプログラミング言語にHaskellを愛用しています。関数型プログラミング言語は、他の言語に比べてあいまいさや人的エラーを抑えられるばかりでなく、数学的見地から検証が行いやすいことから、保証性に優れた形式手法の採用というIOHKの開発方針を補強します。
転載元:https://roadmap.cardano.org/ja/