Shelley(シェリー)

Byron期に続くCardano Shelley(シェリー)期は、ネットワークの成長と発展の時代です。メインネットの公開という1つの事象から始まったByron期とは異なり、Shelleyへの移行はサービスの中断を招くことなくスムーズに低リスクで行われるようにデザインされています。

Shelley期はCardanoが分散化を最適化するまでに必要となる初期の重要なステップを網羅しています。例に漏れず、こうした初期ステップは漸次的ですが重要です。Byron期のネットワークは連合型でしたが、Shelley期にはより多くのノードがCardanoコミュニティによって実行される方向にシフトしていきます。ノードの過半数がネットワーク参加者により実行されるようになれば、Cardanoは分散性を高め、結果として安全性と堅牢性が高まります。

Shelleyではまた、委任およびインセンティブスキームも導入されます。ステークプールとコミュニティによる運営を促進する報酬システムです。プルーフオブステークネットワークでは、ユーザーは自分のADAを賭けてネットワークに参加します。ゲーム理論とプルーフオブステークネットワークに関する最新研究を使用してきめ細やかにデザインされた委任およびインセンティブスキームにより、ユーザーはコミュニティにより実行される常駐のネットワークノードであるステークプールに自分のステークを委任し、ネットワークに誠実に参加することによって報酬を得ることができます。

Shelley期が終了するまでに、Cardanoは他の大規模なブロックチェーンに比べて50~100倍分散化され、1000程度のステークプールで平衡に達するようにデザインされたインセンティブスキームを有すると期待されています。現在の主だったブロックチェーンネットワークは10に満たないマイニングプールにコントロールされていることが多く、悪意のある行動により侵害される深刻なリスクにさらされています。Cardanoは、そもそも大規模な分散化を促進するためにデザインされたシステムによりこれを回避します。そればかりでなく、Cardanoネットワーク全体がプルーフオブワークブロックチェーンに比べてほんのわずかの電力、すなわち小さな国にかかる電力の代わりに、家1件分の電力で賄うことができます。

Shelley期はネットワークの自然な成熟期を顕現しています。実用性と報酬が増し、新規ユーザーにとっても従来のユーザーにとっても価値が高まります。さらにこの時期は将来に向けた準備期間でもあります。Shelleyが完全に分散化されたネットワークの素地を作り、Goguen、Basho、Voltaireの各期とともにまったく新しいいアプリケーションエコシステムが到来するのです。

引用元:https://roadmap.cardano.org/ja/shelley/

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